心臓弁膜症手術 入院8日目 回復の道へ―ICUでの入院生活
入院をして8日目の朝、ICUに自分がいました。
10月13日(金)
朝、ICUへ出勤をしてくる看護師さんの声で目が覚めました。
『おはようございます。アキトさん、ベットを起こしますね』
背上げで体を起こしてもらいます。
『まだ、飲んだり食べたりする許可がでないんですけど、
今日、リハビリの先生から許可がでれば食事できますから』
「メガネを取ってもらえますか」
ICUの看護師さんから、メガネを掛けてもらいました。
ベットの抜こう側に見えるのは、ICUの先生方でデスクでした。
こんな近くに先生方がいるんだぁ。
会話が出来る距離に先生方のデスクがベットの方向を向いています。
昨日の大勢の人の声は、先生たちの声だったんだぁ。
だんだん、自分の状況が解かってきました。
とても息が苦しいです。鼻に酸素の管が入っていることにも気が付きました。
昨日と比べると、視界が広がり自分のいるベットの位置がわかります。
ベットの両脇はカーテンで仕切られていますが、向こう側には他の患者さんがいることが分かります。
ベット上の白い天井には7番と番号札が掛かっています。
手術が終わったんだぁ。生きている。わかるよ。
ICUにいるんだった(*'▽')
手術の翌日
意識はあります。昨日の手術室から今いる場所へ来た記憶は無いです。
手足は動かすことができました。寝返りは自分でできない状態でした。
背中が猛烈に痛いんです(≧▽≦)
左肩から背中が半端なく痛かったんです(゜o゜)
意識がはっきりしてくると、喉も痛い、息が苦しい。
息はできるんですけど、息を吸っても肺が膨らまない感じです。そのため、呼吸が浅い呼吸でした。
ベットを起こしてもらっていましたが、目を開けて起きていることが辛い。
すぐに寝てしまう状態でした( ・´ー・`)
リハビリの開始
『アキトさん、どうですか』
リハビリで飲食を担当する療法士の方が来てくれました。
『口の中に水を入れますので、ゴク、コグと飲んでください。』
『飲むことができますね。お昼から飲食をして大丈夫ですよ』
『歩くリハビリをはじめましょうね』
別の二人のリハビリの療法士が来まして、『立ってみましょう』と言うのです。
手術の翌日から立ち上がるリハビリが始まる話は本当でした。
体を動かす前に、血圧、脈拍を測定します。
手術の後、血圧が低かったんです。
驚くほどに低かったのです。たしか上で70代でした。
寒いんです、手の色が黄色ぽい。手足が冷たいんです。
二人の療法士さん、ICU看護師さん、ICUの先生が見守る中で、リハビリが進められます。
支えてもらいながら、ベットの上で体を起こして座ることができました。
この状態で再度、血圧を測定しますが、血圧が上がらないんです(´Д`)
手術前は、上で130~140と高いくらいの数字でしたが、手術後は逆に低すぎる!
体を動かすリハビリは、脈拍や血圧を管理しながらのリハビリでした。
血圧がまだ低すぎるということで、午前中は、ベットに体を起こして座るまででした。
布団から出て座った時に、自分の体にいくつもの管や線が入っていることが分かりました。
首の辺りから、胸辺りから、手首と。
お昼に食事が配膳されました
流動食の食事に、ハイカロリーゼリーが付いていました。
このゼリーです。⇩
食欲が無いときは、
このハイカロリーゼリーだけでも食べてください。ということです。
体を回復させるためには、とりあえず、食べないないといけない!
ただ、それだけでした(´・ω・`)
看護師さんがベットを起こしてくれて、テーブルをセットしてくれます。
手は動かせるので、自分で食事はできます。
口の中へ食事をは運びました。
なんとなく気持ちが悪いかなぁって程度でしたので、手術翌日から食べることができました。
とりあえず、食べないと動けるようにならない。
ハイカロリーゼリーの味は、ものすっごく甘いんです(ノД`)・゜・。
手術後の食事は半分ほど取りました。
食後は歯磨きでした。看護師さんが歯ブラシと洗口液を毎回準備してくれます。
時間の経過がわからなかったです。
意識がもどる?目が覚めると、看護師さんから、、、、、。
また、寝てしまう。
手術の翌日に面会に来た妻と実母
『話ができるんだぁ』
「話せるよ」
手術翌日14時で、術後24時間は経っていませんが、話すことはできました。
面会に来てくれた二人の表情は見えますが、どう答えて良いのかわかりません。
いろいろ答えてあげたいですが、余裕がありませんでした。
「とりあえず、大丈夫そうだよ。意識あるし、分るし。」
ただ起きていることだけでも、しんどいんだよ。
悪気はなんでんすけど、眠りたい。目を閉じれば眠れるんだよ。